pikaru
「線を増やす、でも最小限に」「ベタを増やす、でも最小限に」「立体感を増やす、でも薄いところは薄くないと立体感は増えない」などの課題が目先にはある。絵的なこと。
 
 
絵といえば、自分は中世ヨーロッパの絵が好きだ。

中世ヨーロッパの人や社会が持っている世界観は現代とかなり違う。一方で、遺伝子は同じヒトであり文化的な連続性もある面にはある以上、現代と変わらない部分もある。そのさじ加減の微妙なところを一番感じられると感じるのが、自分にとっては中世ヨーロッパなのかもしれない。そしてそれとは直接繋がらないが、写実とデフォルメのさじ加減が一番微妙だと僕が思う絵が中世ヨーロッパにはある。
 
僕の好きな中世ヨーロッパの絵は、ブリューゲルとかルーカス・クラナッハとかのデフォルメ強めの絵だ。しかし一口に強めとはいっても、その加減の微妙さは何とした法則によるのだろう。2Dっぽい処理がちょくちょくあるのは、量産が前提だったり、工房で複数の人間が描いたりとか制作上の都合が影響しているのもあるだろう。そうしたものと流行と画家の個性が何らかの配分で影響しあって、あのうねるような人体や、視点を感じる背景や、浮遊感のある世界が出力されている。

何であれ、思いつき一つでまとまることはない。絵に入ってくるものの複雑さと、そのバランスの取り方の微妙さがブリューゲルやルーカス・クラナッハにはある。と思う。