漫訳・宇治拾遺物語「トレパネーション法師のこと」
原題「隨求陀羅尼を額に籠める法師の事」。
元の話がまんま4コマです。
漫才みたいな切り返し。
この後、「周りが笑っているスキに逃げた」とあります。
宇治拾遺物語には、
インチキ法師やおかしな僧が度々出てきます。
こうしたエピソードの多くは「私度僧」の活動を描いてます。
私度僧とは、政府の公認を受けていない僧です。
その中には、民衆を救うため敢えて僧になった者もいれば、
税を逃れるため僧のまねをしている者もいました。
私度僧は非公認のため、給料はありません。
なので、ホラや大道芸で人を集め、
施しを得ようとする者もいたのでしょう。
現代日本で僧と言えば住職さんですが、
この時代には色んな奴が居たのです。
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