軽い模写。
「顔は元ネタそのままで、髪型やアクセサリーだけ変える」というのは、模写であっても画風模写ではないと思う。逆説的だが、元ネタに登場しない顔やキャラクターを描けなければ画風模写ではない。
 
そういうわけで、上記のごときは画風模写ではない。
 
さて90年代というか、リストアップしてみると80年代後半~90年代前半の絵が好きなようだ。しかし結局のところ、画風というものは一つ一つそれぞれで、「平均的」な特徴を求めるのは難しい。あるいは「平均的」な特徴を抜き出しても、それだけで可愛さが再現できるわけではない、と言おうか。
 
考えてみれば当たり前ながら、どんな作品のどんなキャラクターでも、その絵柄の中で、性格や役回りに合わせて、可愛くなるような調整がされている。髪型しかり表情しかり、頭の形しかり。一つの作品内でも、普通はキャラクターによって骨格やバランスが違う。なので、個々の要素を拾って来るだけでは、機能しないのは当たり前だ。
ツインテールのような髪型はシルエットを大きく変えてしまうので、いわば「要調整」状態になってしまうのがよく分かる。可愛さというものは、常にどこかしら個別の可愛さなのかもしれない……。
 
「平均的」な特徴としては、やはり「前髪が多め」と「口の位置が高い」くらいか。
「目の下側の輪郭が〔〕型」というのは80年代に多い。これは90年代、目の下側をハの字型にくっきり配置する画風を経て、あまり見られないものになっていったようだ。
 
ハの字型配置は、顔の立体感を強調する面があるように思う。ところがこの後、「3D整合的な立体感」という基準が顔全体に広がっていくにつれ、ハの字配置は立体処理一般に吸収され、くっきりしたハの字はむしろ目立たなくなっていく。
 
同時に、目の下側輪郭は幅が小さくなり、あるいは黒目にくっついて、印象が弱くなっていく。これは「黒目が大きくなった」からだけではないようである。というのも、80年代の絵でも、黒目が大きいときは大きい。
 
 
絵の流行というのは不思議だなあと思う。

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