裸について


人体図の話とかをしていたら男体が描きたくなったので。
 
漫画だと、自分の場合、線の細い少年と少女はそんなに描き分けてないけど、描き分けると面白い。
 
昔は「女体の方がだいたい綺麗で、男体はいいとこない」と思ってたけど、こういうのを描く時は、男体のほうが筋肉や骨が表面に出てて面白い。フレームむき出しのメカとカバー付きのメカみたいな違い。男体のポーズ集とかを見ると、男体は「そんなにか」と思うくらい起伏があってグロテスクに見える。一方で、その起伏は基本的に筋肉や骨なので、機能性の可視化である。
 
でも男女はともかく、裸の身体を描くのが好きだ。服飾は服飾で好きだけど、あまり引き出しがない。ないのはよくないとは思う。
 
エロくしたいから全裸にするというよりは、単に全裸が描きたくて、しかし全裸にはエロさが含まれているから、結果的にエロくなる、みたいなことが多い。エロくしようとしていることもあるし、エロくしようとするのを否定したいわけでも別にないが。何にせよ裸が好きで、何でもほっとくと半裸にしてしまう。「裸に近いほど強キャラ」みたいな自分ルールも時々ある。
 
「性器を描かなくてもエロは描ける。むしろそういうエロの方が想像を掻き立てられてよい」というような見方は、自分はあまり採らない。性器を描くと、それがある種の制約にもなってしまうのは理解できる。しかしそれと同じくらい、性器を描かないこともきつい制限だ。それでいて、描くことの方だけが違法になる可能性がある(理由になっていない理由と基準になっていない基準によって)ので、「好みは人それぞれ、描き方は人の勝手」の枠内では片付かない。


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