RJ解剖2
人体の復習で描いたもの。本とかCGを見ながら描いてるけど前腕は自信ない。捻りが加わるとよく分からない。
 
あまり細かい筋肉を覚えていても実際使いどころないと思う。「手を前に突き出して掌を下にした時、二の腕はどっちに傾いた楕円になるか」とかまで推測できるならともかく。いや、そういうのをパターンで覚えるための予備知識という感じか。しかし、無理に暗記するよりは鏡見るべきだったり。
 
そもそも女性キャラだと身体のラインにほとんど筋肉が出ない。意識しながら描こうとすると、本当に筋肉が見えない作りなんだなと実感する。
 
けど人体がわりと好きなので、時々復習する。
 
 
 
今の男性向けカルチャーでは「女体は美しいもの」という価値観が強いけど、時代が違えばそういう感性は違うし、美しさにもいろいろある。
 
ファン・エイク兄弟「ヘントの祭壇画」にアダムとエバのヌードが描かれている。アダムはそれなりにがっしりした身体で立っているのに対し、エバはぐんにゃりとした独特のデフォルメで、頼りない感じに描かれている。とりたてて醜さを強調しているわけではないのに、そのぐんにゃりしたプロポーションから「原罪の人たち」の低いテンションが伝わってくる。アダムはアダムで妙に直線的なポージングで、のびのびしていなく硬直した印象を与える。男体と女体のネガティブな面を巧妙に描いていて、こういう身体もあるのか、と思わされる。

RJ解剖字付き
少し後の時代のクラーナハもアダムとエバを描いているが、クラーナハの描く女性は大抵ぐんにゃりしていて、エバもぐんにゃりしている。しかし「ヘントの祭壇画」と違って、ぐんにゃりさとネガティブさは繋がっていないように見える。
 
クラーナハのぐんにゃりした身体には「妖しさ」要素がある。「ヘント」のエバには「妖しさ」は全くない。「女性的なライン」といっても色々だ。