原題「同僧正大嶽の岩いのり失事」。
前回登場した静観僧正の二本目です。
「僧ども、命もろくして多く死にけり」のモブ感。よく分からないまま僧が大量に死んで、よく分からない岩のせいだという噂になって、その噂に基づいて祈ったら当たりだったという、何だかふわふわした話です。
この静観僧正、祈りと黒雲で物事を解決する点は前回と同じなので、何かそういう能力者のような趣があります。すごいけど行き当りばったりな感じも同じ。奥ゆかしいキャラ立ちをしています。
原題「同僧正大嶽の岩いのり失事」。
前回登場した静観僧正の二本目です。
「僧ども、命もろくして多く死にけり」のモブ感。よく分からないまま僧が大量に死んで、よく分からない岩のせいだという噂になって、その噂に基づいて祈ったら当たりだったという、何だかふわふわした話です。
この静観僧正、祈りと黒雲で物事を解決する点は前回と同じなので、何かそういう能力者のような趣があります。すごいけど行き当りばったりな感じも同じ。奥ゆかしいキャラ立ちをしています。
原題「清徳聖奇特の事」。
突っ込みが追い付かない話です。
最初に食べている草は「水葵」で、水田雑草の一種。本文には「三町ばかりぞ植ゑたりける」とあるので、一応食用に植えてあるようです。とはいえ、普段から食べるような物でもないようです。通常は塩茹でにするらしいですが、聖は折り取って生で食べています。
三町=300m四方の草を食いつくした後、振る舞われた千合の白米を食いつくし、さらに一万合の白米を食ったようです。い、一万合……?
その後、通りを汚しまくって帝が名前だけ変えた、というきたない由来話で終わります。普通なら「高徳のあまり路に名を残した」というような話に着地しそうなところです。
奇妙で珍しいのは間違いないが、猥雑で、全体としてはどう受け取ったものか迷う、宇治拾遺らしいエピソードです。